ビジネスを活性化させる斬新なマーケティング手法4つ

マーケティング担当者であれば誰でも、莫大なコストをかけずに、見込み客数、新規顧客数、会員数を増やしたいと願うものでしょう。これほど完ぺきな成果を得ることは、ほとんどの状況において不可能だと思えるかもしれませんが、ゆっくり時間をかけてクリエイティブに取り組みさえすれば、大きなマーケティング効果を発揮することは可能です。消費者をアッと言わせるためには、必ずしも高額な資金を費やす必要はないのです。従来の慣習にとらわれない画期的な発想を生み出せば、わずかな資金でも最大限に活用することができるんです。そこで今日は、事業を拡大するのに役立つ、型破りなマーケティング手法を4つご紹介します!

  1. 騙しを利用して、競合他社の顧客を奪い取る

どんな企業でも、競合他社から顧客を勝ち取りたいとは願っていますが、それを最優先事項として取り組んでいるところは少ないでしょう。同じようなサービスや製品を提供していながら、顧客にとって嬉しい結果をもたらしていない競合他社がいるとすれば、今こそ彼らをターゲットにする時です!

例えば、米民泊サービス企業「Airbnb」が事業をはじめた当初は、同じようなビジネスを行っている競合他社がたくさんありました。ところが同社は、ライバル社であった「Craigslist」で民泊の広告を出している人を対象にしたEメールキャンペーンを行い、ライバルであった競合他社の顧客に対してコンタクトを取ったのです。これの何がすごいかと言いますと、そのEメールは、Craigslistのユーザーから、Airbnbの知名度を広めているように見えたのです。このような卑劣とも考えられるマーケティング手法はリスキーではありますが、結論からすると、Airbnbにとっては実を結んだのです。

  1. 消費者にプレゼントを贈呈する

プレゼントは、新しいマーケティング手法ではありません。世界中の多くの企業で、消費者の興味を惹きつけるために採用されています。ところが、気前が良すぎるようなプレゼントキャンペーンを大々的に実施すれば、どうなると思いますか?一例として挙げると、米企業「Diamond Candles」です。同社は、10ドル、100ドル、1000ドル、5000ドルのキャンドルを注文するたびに、指輪をプレゼントするというキャンペーンを行いました。

このキャンペーンは大成功を収め、わずか1年半で、同社は100万ドル規模の収入へと拡大したのです。2013年には、米オンライン眼鏡ショップ「Warby Parker」をはじめとするインターネット企業の中で、「2013年度 オンラインショッピングウェブサイト ベスト100」に選出されました。この名誉も、すべて無料プレゼントキャンペーンのおかげです。だからこそ、顧客が何を喜ぶかを察知し、無料贈呈によって驚かせることは効果的なのです。もちろん、どんなモノでも無料にすればいい訳ではありません。Diamond Candles社の場合、無料で贈呈されている指輪の大半は10ドル以下なので、キャンペーンで赤字になることはなく、きちんと収益を確保できたのです。

  1. 他のブランドとコラボする

「ブランドの視野を広げたい」「新しいターゲット層にアプローチしたい」とお考えでしょうか?もしそうなら、目的達成をサポートしてくれる異業種の(ライバルでない)ブランドと連携し、コラボキャンペーンなどを実施しましょう。ここで例を挙げるなら、Spotifyとスターバックスです。スターバックスで流れている曲が気に入った顧客は、アプリ経由でその曲の詳細を知り、そのままSpotifyで再生できるという新しい音楽体験です。このようなサービスを導入することで、両ブランドにとって潜在顧客数を増やすことが可能になります。

  1. 紹介キャンペーンを実施する

顧客を急速に増加させたい場合は、紹介キャンペーンが最適でしょう。既存顧客が紹介キャンペーンに参加してくれると、ブランドの代わりに自社のサービスや製品を宣伝してくれます。基本的な考え方にはなりますが、中小企業では十分に活用されていないようです。アーティストやスポーツ選手に巨額の契約金を払って、宣伝してもらう必要はありません。有名人や著名人よりも、”リアル”で身近にいる人からの宣伝のほうが、より効果的であることがほとんどですからね。